
ZAK
テレビ局に入社して以来、報道・情報番組を渡り歩く。
現在も、番組づくりで奮闘中。
今さら聞けない...
先日、電車の中で初老の男性が、
顔が隠れるくらいの高さに
両手で本を持ち上げ
真剣な眼差しで
読みいっていた。
題名は、確か...
「今さら聞けない科学の基本」
あまりにも堂々と
周囲が見える形で
「今さら聞けない...」
シリーズを読む姿が
滑稽にもみえた。
しばらくすると
その滑稽さが
年配者に向かって大変僭越ながら...、
微笑ましくみえてきた。
そして、さらに
しばらくして...
また自分の中で、
別の思いが...。
あの方の年齢になっても
果たして自分は、
あの方のように
貪欲で、
好奇心旺盛で
いられるだろうか...
わずか数駅の間の光景に、
改めて、自分の未来を
問いかけていた..。
Re:今さら聞けない...
- 投稿者
- 木村
- 投稿日
- 2011/06/07
明治大正などの随筆を読むと、作者の主観を正と見るため、ある意味小説のような読み方ができます。
それに比べ現代について書かれているものについて、書かれている方の主観と自分との主観が異なる点が見られ、”ツッコミどころ”を探してしまう読み方をしてしまいます。
その意味で”本の題名”に対する価値観に違和感といえるようなものを感じ、書かせていただきます。
最近では、かわいらしい女の子が活躍する”経済書”があります。そんな現代の中で、あいまいな本の題名程度の情報で、周囲の人に見られると恥ずかしいような簡単な本だと判断するとは、滑稽だと感じたわけです。
ですから、本の内容を確認し、その判断力の浅さを見てみようと思い、インターネットで検索しました。
まず驚きました。それに該当する本がないのです。
しかしその本の題名に似た本を見つけたとき、驚愕しまし、そして納得しました。
その本を出しているのが”朝日新聞社”だったのです。
ある意味これはライバルグループへの挑戦状です。
しかも、本の名前を適度に間違えつつ、シリーズ名でその本にたどり着けるようにまでして・・・
しかしそれだけではないはずです。そう、この文章を書かれているのは”テレビ局”の人だということです。
何気に書かれている本を読んでいる状況は、微妙に滑稽さを表現しているように感じます。いやそれどころか周りの人に迷惑をかけているようにさえ、感じれるではないでしょうか?
そう、これは、電車内で本を読むのは人から笑われることだという暗喩に違いありません。
そして最後は、好奇心を旺盛というように情報を取得する姿を褒めています。
話を変えるだけではなく、情報取得は必要だと印象付けしているわけです。
となれば、どういうことか?
そう、電車内はワンセグテレビを視ろと言うメッセージではないでしょうか?
電車内で見かけた風景に、
・本ではなく、テレビを視るべき
・特に朝日新聞の本を読むなどお笑い種だ
ということをさりげなく含ませるとはなんと言う才能でしょうか?これこそ営業トーク。まさしくCMを見させるための力の片鱗でしょう。
これがテレビの報道・情報番組を渡り歩く人の文才かと、恐れ入るばかり・・・
私はこれから報道番組の中に入っている暗喩をどれだけ、汲み取れるだろうかと多少不安になりました。
まあ、こんな時間にこんな文章書いてる時点で不安があるんですけど・・・
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