てげてげ。

鎮守庸代

現在、ロンドンにて生活。 遠く離れても、心は故郷・鹿児島に。

序章(+α)

2011/04/20




気づくと、春になっていました。
緑が多いロンドン。
中には桜にとてもよく似た木々もあり、
それを無意識に探しては、この上なく“ほっ”としています。
こんなに私は桜が好きだったっけ?


ちょっと前の話ですが、あるライブに行きました。
SEUN KUTI。
私は2年ほど前に、彼のライブを日本で観て&聴いて
結構なファンになっていました。
というよりも、KUTI一家のファン、か。

彼の父ちゃんは、
ある筋ではとても有名なFELA KUTI。
ナイジェリア出身でアフロビートの創始者。
フェラは唄うことで、真っ向から権力に立ち向かった人でした。
その息子の、ライブです。

血と汗の匂いがした、気がしました。
血というのは生臭いものではなく、
生命あふれる感じ、とでもいいましょうか。

彼は父ちゃんの話も、ちょっとしていました。
彼はリビアの話も、結構していました。
その時に私は、
「この人の父ちゃんは
 唄うことに、本当に、命をかけていたんだよなあ」と
もの想いにふけってしまいました。

そしてその次には、
忌野清志郎さんと斉藤和義さんのことを
考えていました。

ずっと以前に、原発のことを唄っていた清志郎さん。
最近、原発のことを唄った斉藤さん。

それぞれ、本当の意味での命は
かけていなかったかもしれないけど、
歌手生命ということでは、命をかけて唄ったのでしょう。

5月には清志郎さんのライブイベントがあります。
そこで、あの曲が唄われるのではないだろうか。
その曲を清志郎さんが“命”をかけて作ったのならば、
それを唄う人が“命”をかけて唄うのならば、
聴く側も覚悟をもって、ちゃんと聴かないといけない。

軽い気持ちで斉藤さんのyoutubeを探した自分を
律している今日この頃、そんな風に想います。

もちろん、
それ以外の楽しむべき音楽は、楽しむとして。


さて、この『てげてげ。』というタイトルは
我が出身地、南九州の言葉であります。
本来の意味としては
「いいかげん」「適当に」という
若干否定的な意味合いが強いと想われます。
しかし、私は小さい頃から、この言葉が好きでした。
「いい加減で、力を抜いて、自分の速度で、ご自由に」と、
昔の人々から言われているような気になっていた…
いや、なっているのかもしれません。

万事、この言葉が通用するとは想っていません。
正直、今だって結構つらいかも。
でも私は私なりに、このノリで、
「つぶやき以上、ブログ未満」というかたちで
このコーナーをやっていければと想っています。

って言いつつ、文章は結構長いけど。

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