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No.1247に関するツリー

[1247] 震災孤児

投稿者
WEB多事争論編集委員
投稿日
2011/04/19 20:34

手元に半月前の新聞がある。
そこにある写真には、
手紙を書いている途中で眠ってしまった少女の姿。

手紙には
「ままへ。いきてるといいね、おげんきですか」

この少女の両親と妹は津波にさらわれ、行方不明だという。

この写真はつらすぎた。
でもこれが被災した人々の日常である、と
1枚の写真でもって教えられた。

こうした震災孤児に里親希望者が相次いでいるという。
一方で「住み慣れた場所から引き離すべきではない」との
指摘もあるという。

震災孤児をめぐる現状。
皆さんは、どう考えますか?

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[1274] Re:震災孤児

投稿者
長文
投稿日
05/04 21:42

阪神大震災の際に親御さんと兄弟を亡くした方の記事が東日本大震災後に出ていました。
幼くして身内を亡くし、彼一人だけが生き残り、
確か祖父祖母の家に預けられて育ったという話だったと思います。
荒れた時期もあったようですが、今では立派な青年となっていると書いてありました。

彼はずっと「何故自分だけが生き残ったのか」という疑問を抱き続けていたようです。
今回の震災でも子供だけが生き残ったケースも多いと聞きますが、
まず何より震災孤児の目線に立った精神的なケアが為されるべきだと思います。
阪神大震災で震災孤児になった方に協力を求め、考えを仰ぐという行動も重要でしょう。

里親の件についても、全員一概に正解というものはないと思いますから、
規模が大きいだけに難しいとは思いますが、
子供一人一人の状況に合わせ柔軟に対応していくべきだと思います。
そして何より大切なのは、短いスパンではなく長くケアを続けていく体制を作ることでしょうね。

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[1293] Re:震災孤児

投稿者
木村
投稿日
05/13 05:33

震災孤児というより、孤児というものに対してあまりにも世間やら報道やらが無関心であり続けたと思います。
震災によって、つらすぎる状態になった子供たちがいますが、それ以上に周りの大人たちの事情により”つらすぎる”状態になっている子供もいます。

本来こういうことを話し合うべきだし、報道すべきだと思います。

例えばタイガーマスク騒動のとき。例えば子供手当てのとき
また、児童虐待事件の際も国で子供たちを育てるという話をすべきだったはずです。
しかし結局は美談だのイデオロギーだの、果ては、最前線で子供たちを守っている児童福祉施設や民生員の人たちに責任を押し付け、その人たちを”悪役”にまでしてしまった。
そしてこのようなことが起こったら、悲劇だとこういうことを言い出す。

比べるべきでもありませんし、比べることもできませんが、知り合いの民生委員の人に同じような子供の手紙のことを聞いたことがあります。
ただし宛先の親は生きています。その親は子供のことなど忘れて、新しいつれあいと仕事もせずに楽しく暮らしているし、手紙を書いた子供にかなり深刻な傷をつけたような人ですけどね。

当然特殊な例だというのは理解はしています。
しかし何らかの形で子供の可能性を狭めているということは、どこでもありえる話です。
今は少ないかもしれませんが、漫画やアニメを低俗なものと判断している親に、第二の手塚治虫や宮崎駿になれる子供がいたらどうなるでしょうか?
格闘技を嫌う親のところに、ボクシングのチャンピオンや相撲の横綱になりえる才能を持つ子供がいた場合どうなるでしょうか?
教育方針だけでなく、親の財政事情やすむ環境によって、子供たちの可能性はどんどん狭まっています。

あくまでも確立の問題でしょうが、向いている職業というものは子供のうちに分かります。
国はもっと予算をだし、子供たちの可能性を見つけ、幸せな未来を希望できる現実を作るべきだと思うんです。
少なくても、子供本人が希望し、その素養が少しでもあれば、大学に進学できる環境や、ひとり立ちするために必要な生活環境を整えてやる必要があると思うんですよ。
多少誤解を招く言い方ですが親という”可能性を阻害する存在”がいない子供たちは、本当の意味で無限の可能性を持っているはずです。
才能を伸ばすという意味で、孤児のほうがよかったとうらやましがられるようになるべきなんですよ。
それをするためには、まず世の中の価値観を変える必要があります。
国のあり方も変える必要があります。途方もない道かもしれませんので、今問題が多く発生している時に言うべきことではないかもしれません。

今回のことで、孤児というものに少しでも目を向ける機会ができたのは、いいことだと思います。
しかし、線を引かないでもらいたいんです。震災によろうが他の事によろうが、孤児たちを取り巻く環境に問題は多すぎます。

震災が起こったことにより、さまざまな問題があたかも新しく生まれたように思われがちですが、実際は違います。
問題点が目に付くようになっただけです。
本来、普通のときでも考えていけなかったことを、考えていなかったことが露呈しただけです。

もともと、孤児だけでなく、子供たちの未来自体、暗いものです。

少なくて今私ができることは、未来の就職先を少しでもいいように景気をあげることでしょうかね。
あと、さっさと世代交代をがんばりましょうか・・・

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