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No.1324に関するツリー

[1324] この国の政治劇

投稿者
多事争論へんしう委員
投稿日
2011/06/02 03:07

どうもワタシにはよく分からない。何がって?…いや、いま目の前で展開している政治劇のことです。菅首相の震災後の対応がベストだったとは思わない。とりわけ原発危機をめぐっては、国として有事対応の拙劣さをさらけだした。

拙劣さの源は”イラ菅”総理の振る舞いにあったのか、それとも津波対策をなおざりにした東京電力なのか、はたまた安全神話にあぐらをかいた原子力安全委員会や経産省(原子力安全保安院)など官僚機構なのか。…実際それらの順列組み合わせ、複合責任なんだろうけど。

そうした責任追及は今後行うとして、問題なのはいまも危機が継続していること。私たちの国はいまメルトスルーした原子炉の冷却という、人類がいまだ体験したことのない作業に取り組んでいる。汚染水は出続け、桁外れに高い放射線量のなか、作業は難航を極めている。安定して冷却できるようになるまで時間はまだまだかかりそうだ。

そこに近づく台風の季節。燃料プールがむき出しになったぼろぼろの建屋を暴風雨が襲ったらどうなるのか。負荷が強まるなか、格納容器は耐えられるのか。水素爆発するリスクだって、発生当初よりは低下しているとはいえゼロになったわけではない。

それはまさに放射能との戦争です。どの専門家にも先が読めない、不確定要素をはらんだ戦争。勝算がまだ見えてない戦争。これだけの有事が続いているときに首のすげかえなどしている場合なのか。

首をすげかえて汚染水が止まるなら、原子炉が冷やせるなら、すげかえも大いに結構。だが夢のような解決策は無さそうだ。最悪の事故が起こってしまい、それはまだ収束の兆しすら見えていない。責任追及は別途行うとして、今はよりベターな策を探してリスクをとって断行してゆくしかない。国民の命と健康を守るために。

タニガキさんだったらオザワさんだったらワタナベさんだったらアベさんだったら。本当にうまくいくのかしら。ある海外メディアの記者は「有事のとき、指導者の足を引っ張るなんて信じられない」とあきれていました。足の引っ張り合いをしていては、果断な策をうつことが難しくなるからだそうです。国民の命がかかったときの政治とはそういうものだと。「ブッシュがいくら馬鹿でも(失礼!)戦争のさなかに代えようという声は上がらなかったよ」というのがその記者の弁でした。

もうひとつ。”造反勢力”のなかから「次の顔」が見えてないことが、今回の政治劇のフシギさを表しています。「菅がダメならこの人を」。フツーは次にかつぐ顔、リーダーがあってこその政局ではないでしょうか。「顔」なき政治劇。それはこの国に満ちた閉塞感を象徴するようですが、あえて申し上げるなら、今はこの閉塞感に耐えるべきときではないでしょうか。…明日あさって目覚めてみたら事態が好転してる。そんな夢のような解決策がもはやない、この現実に向き合うために。

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[1325] Re:この国の政治劇

投稿者
金平茂紀
投稿日
06/02 06:47

まさに同感です。
これから鳩山邸に取材に出かけますが、この雨。
何かの予兆でしょうか。
NYでの恩師、ジェラルド・カーティスさんと昨夜電話で話しましたが、
「一体、日本の政治家は何をやっているの? こんな大変な危機に」と
あきれ返った末に、とても怒っていました。
僕はこんなふうになるにあたっての
政治メディアの責任もあると思うのです。
毎日新聞の僕と同期の編集委員が言っていましたが、
菅おろしに狂奔している政治記者たちは、
権力の交代劇の演出に自己陶酔している、と。
彼らには何の理念も理想もないのだ、と。
おっと、時間だ。
6月2日、午前6時半。

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[1326] Re:この国の政治劇

投稿者
木村
投稿日
06/03 04:25

政治・・・劇ですか?
”政治”とは何かという意見交換をやりたいような気もしますが・・・

少なくても、自民党にしてみれば党首討論もできたし、国会延長や二次補正の必要性も与党に認めさせられた。
それなりに、政治的に進捗があったといえるのではないでしょうか?

野党が”総理辞めろ”と言わなくては進捗がない与党というのも問題ですが、それ以上に、情けないのは、与党内の”仲間割れ”ですよ。

絶対的多数を持ちながら、屋台骨を揺らされたような大騒ぎ。いったいなんなんでしょうか?
そして民主党の偉い人たちのやった対応が、また1990年代の自民党のような密室対応。
20年ぐらい過去に戻ったような感覚ですね。
そして出したカードが”そのうちやめるから、みんなまとまってね”ですよ。
おっしゃっている政治劇はこれのことでしょうか。できの悪い喜劇ですね。20世紀末の自民党のまねですかね?
出てくる役者は英雄譚にでも出てると思っているでしょうが、喜劇としか言いようがないですね。
でてきたひとは、どんなに気取ろうが、道化にしか見えません

少なくても、民主党の売りは開かれた政党だったはずです。
そして派閥はないと言い張っていましたので一致団結するのは当然です。
今回不信任案に対しやる事があるとすれば、震災復興をわき目も振らず、やるだけでしょう。
もちろん震災復興だけではなく、やることは山ほどあります。
例えばG8で総理がのたまった1000万戸の太陽光発電の設置
2020年代の早い時期といっていましたから、最悪2030年、残り19年です。
面倒なので20年で計算すると1年当たり50万戸です。1日あたりで計算すると1370戸ぐらいです。
新規に人を集める必要がありますし工場の誘致も必要です。やることは山ほどあります。
政治が色々と計画立てないでどうするのだという話ですよ。

やることをやっていれば、こういった喜劇をやる暇などあるはずがありません。
地元に帰り、節電やらエネルギー関係やらいくらでも話すことがあるはずです。
地元の色々な要望も聞かなければいけないでしょう。
そういったことを執行部は指示し、各議員がやっていれば、見る目は変わっていたはずです。

造反する議員に色々と話をするのであれば、被災地の議員と情報交換をしたほうが良かったのではないでしょうか?
やることがないんだったら作業着でガレキを片付け、その足で、投票すれば、どれだけましか。

野党より与党のほうが、やれることが多いはずです。
官僚も野党より与党の議員の言うことを聞くのは当然です。

だからこそ与党には厳しいことを言わなくてはいけないのです。そしてそのリーダーがしっかりしなければならないと思うんですよ

もちろん首をすげかえても、汚染水は止まりませんし、原子炉は冷えません。しかし首をすげかえなくても、それは同じです。
多事争論へんしう委員さん が言ったようにこれは放射能との戦争です。
だからこそ補給が必要です。そしてそのためには予算が必要です。
今後起こりうる不測の事態。例えば台風や再度の津波。
そしてその対応策に必要な予算があると理解できなかったのが今の政権です。少なくても先月の18日までは・・・
まさしくその必要な予算である二次補正の必要性を自民党は言ってきました。
当然与野党の協力を考えれば、自民党が民主党に言えばいいだけです。一手間かかりますが。
しかし誰に言えばいいんでしょうか?思いついたら全部管氏に言えばいいのですか?
時間的に無理でしょう。当然民主党の人間に言えばいいというのであればいいですが、今回のようにばらばらであれば、誰に言っていいか分からないでしょうね。

少なくても、与党が与党としてやるべき事をやり、与党が党内で一致団結すれば、今回のことは大騒動にもならなかったでしょう。
もちろん、不信任案で一日つぶれたと言うこともあるでしょうが、二次補正や国会の延長のことを考えれば、帳尻は合うんではないでしょうか?

まあそれに一部政治メディアは、自己陶酔して楽しかったみたいですし・・・

普通に考えれば全国的にやる選挙はあと一年はできないでしょう。
ですから今の衆議院の勢力図は基本的に変わらないはずです。
少なくても、90年代の劣化自民党であることが露呈してしまった民主党
これをどのように、報道するのか気になります。
報道もまた90年代のように政治家たちのスキャンダルを追い求めるのか、それとももう少し時代を進めて、カップヌードルの値段やらバー通いやら、高級料亭を批判するのか。
明日から総理にいつ退陣ですかと聞き続けるのか?

理念も理想もない”政治記者”とやらがいるような中で、必要な情報が私たちは手に入るのでしょうか?

そういう”政治記者”が育つ環境を作ったリーダーこそ首のすげかえが必要な気もしますね。

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[1327] Re:この国の政治劇

投稿者
tonbi
投稿日
06/03 17:32

本当に困った政治家を国に仰いでいる情け無さ。
今菅さんを変えて良くなるのであろうか。
ざっと見て、小沢さんでは引っ張って行けない。裁判を抱えているし、あまりにも強引で国民がついて行けない。
またゴネるのではという警戒もある。マニフェストというけれど、
今は優先順位がある。
鳩山さんも菅さんのことを言うけれど、引退するといったはずなんだけれど嘘でしたか。それともお忘れか?
国民は勢力争いをして欲しくて政権交代を願ったわけではない。
優先順位を考えて欲しい。
自民党にも谷垣さんを降ろす勢力があるらしい。
菅さんの後と言っても居ない政治家の貧困。
ほんと誰が宜しいのでしょうか。

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[1328] Re:この国の政治劇

投稿者
島田陽一(仮名)
投稿日
06/04 17:11

 筑紫さんは、菅首相との関係は浅からぬものがあったようで、都知事選出馬の打診を受けたのも菅首相からだったというのは事実であります。
 もし、筑紫さんがご存命であれば、今のこの状況をどう分析するのだろうかと想像すると興味深い。
 菅首相を弁護する側に回るのか、はたまた小泉元首相との関係のように一線を引いて苦言を呈するのか。辻元清美議員や菅首相に対しては相当強い思い入れがあったと思われるので、おそらく弁護する側に回ったであろうと勝手な想像を巡らせております。

 では、弁護するとしたら、どのような論理が成立するのか?
 永田町に限らず日本全体にある「根回し文化」から見ると、彼の言動は相当な異端であります。日本人がよく言うところの「民主的手法」からは程遠い。では、根回しがないからと言って彼の判断そのものを否定することは正しいのか?
 むしろ「根回しがない」といって腹を立てている人たちが、枝葉末節にこだわり過ぎているのではないか?揚げ足取りではないか?
 この論理は、「[1279] 浜岡原発停止。英断か、それとも・・・。」で私が叩かれたときの論理でもあります(私が彼の決断を「受け入れない」とは一言も言っていないのですが)。

 それに関して私が思うことは以下の通りです。

 今回の大震災で、私たちの国は以下のプロジェクトを抱えることになりました。
 ・被災者支援
 ・被災地復興
 ・原発事故収束
 ・今後の地震津波対策検討
 これらのプロジェクトの特徴は、自然や科学が相手で「途中で降りる」ことが出来ないことであります。
 ブッシュ大統領にとってのイラク戦争は、彼自身が立ち上げたプロジェクトであり、「途中で降りる」という選択肢は常にある。国民の命を危険にさらしている原因は、アメリカがイラクを攻めたことにあります。
 片や、先ほど述べた震災関連のプロジェクトは、「やっぱりやめた」と言って投げ出すことが出来ないという性質があります。
 私は仕事上、2年~3年の長期間にわたるプロジェクトに対し継続的に携わっておりますが、プロジェクトが上手くいかないときにはプロジェクトリーダーを交代するということもままあります。ビジネス上のプロジェクトは通常「プロジェクトをやり遂げる価値>プロジェクトリーダーの面子」という不等式になるからです。

 菅首相に、上手くいっているとは現状言いづらい、これらのプロジェクトをやり遂げる能力はあるのか?
 私の結論をいうと、菅首相はこれらのプロジェクトリーダーから降りるべきだと思います。
 というと、すわ「首の挿げ替えか」「足を引っ張るのか」と怒り出す人たちがいますが、そうではない。
 もともと、首相という立場の人がプロジェクトリーダーになるのが間違いだと思われます。
 彼が行うべきはそれぞれのプロジェクト毎に信頼のおけるプロジェクトリーダーを任命し、プロジェクトの体制を構築させ、それぞれの進捗状況について報告を受け、課題が発生すれば対処するということだろうと思います。首相が避難区域の半径を計算している場合ではないし、被災地以外にも国民生活はある。
 最終責任者は菅首相で良いのですが、1人もしくは複数の専任者を置いて指揮命令系統を明確にしないと「日本が一つになれない」。

 こういった意見は別に私のオリジナルではなく、従前から野党も含めて指摘している話でありますが、菅首相はそれに耳を貸さない。
 原発を冷やすことに比べて、体制を構築すること自体は、それ程難しい話ではないはず。なのにやらない。協力を仰ぐべき野党の意見に対して感度が鈍い割に、時々浜岡停止や期限の無い辞意表明のような「猫だまし」を仕掛ける。「彼の言葉をそのまま信じることが難しい」と言われる人が首相の座にいる。ますます「辞めろ」と言われる。

 野党や民主党内の反主流派を「足を引っ張る」といって非難する人たちは、緊急事態を理由に菅首相側の落ち度には目をつむろうとします。
 しかしながら、辞める辞めないは別として、今後どうしていくべきかを考え、改善すべきことを菅首相に「提言」してくことは悪いことではないと思います。もっとも、そういった提言に彼自身が耳を傾けないから「辞めろ」と言われるのですが。「辞めるか辞めないかという状態に追い込んでいるのは彼自身」という気もします。
 ループしそうですね。この話。

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[1331] Re:この国の政治劇

投稿者
荒角
投稿日
06/08 14:27

個人的には、木村さんや島田陽一(仮名)さんの意見に近いですね。

> 野党や民主党内の反主流派を「足を引っ張る」といって非難する人たちは、緊急事態を理由に菅首相側の落ち度には目をつむろうとします。
> しかしながら、辞める辞めないは別として、今後どうしていくべきかを考え、改善すべきことを菅首相に「提言」してくことは悪いことではないと思います。もっとも、そういった提言に彼自身が耳を傾けないから「辞めろ」と言われるのですが。「辞めるか辞めないかという状態に追い込んでいるのは彼自身」という気もします。

この部分はまさにそのまま同意です。

「足を引っ張る」「政治空白が」 なんて言葉で、意図的に誤魔化そうとしている人たちもいるのですが、当の首相本人が震災復興や日本という国の足を引っ張っている状況では、変えなければますます復興が遅れ、日本が弱るだけです。

野党は震災の復興に関しても、何度も与党に提案をしましたが、「余計な事は言わなくていい」 なんて態度で 『意見を言わせてやった』 『(文字通)り“聞いて”やった』といわんばかりの態度を取ったのは与党(岡田)ですよね?
『野党に手柄などあげさせない』 とばかりに、提案された内容をろくに検討もせず、挙句の果てには復興予算案を先送りにして国会を閉じようとしたり、それで痺れを切らした野党側が不信任案を提出したら、慌てて先送りをやめようとしてみたり。

都合のいい時だけ 『震災復興の足を引っ張るな』 などと言いながら、自分達は常に復興より党利党略。そのトップである首相自身が保身でコロコロと自分の発言を変え、誤魔化し、言い逃ればかりで、リーダーシップどころか自分達の組織をまとめる事すら出来ていない。

一貫してこんな状況で、手を差し伸べられるような資格を自分で放棄しているようじゃ、『変えたほうがよほど国のため、国民のため』 という結論になるのは当然だと思います。

マイナスのままよりも、ゼロに戻した方がよほどプラスには近いですから。


「ブッシュがいくら馬鹿でも(失礼!)戦争のさなかに代えようという声は上がらなかったよ」

と言っているその記者に今度会ったら、以下の言葉を差し上げてください。

「この前ブッシュと比較されていたが、ブッシュと一緒にするな。ブッシュに対して失礼だ」

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[1332] Re:この国の政治劇

投稿者
長文
投稿日
06/10 20:12

大騒ぎするだけ大騒ぎし、大きなことを言うだけ言って
何も変わらないどころか元より悪くなる。
何度言ったか分かりませんが、これが「民主党」です。
いつも通りとしか感想がないですね。

自分の政党を抑えることも出来ず感情的に行動し保身だけは素早い総理。
ペテン師呼ばわりするペテン師の元総理。
自分は表に出ず被災地で行動することもなくただ引っ掻き回しただけの一兵卒。
そして彼らを止めることも、献言することも、諫言することも出来ない若手政治家たち。

一方で、重鎮からの圧力に耐え切れず
菅総理後のビジョンを示すこともなく、流されるままに不信任案を出し、
いつの間にか敗れていた理念も何もない野党第一党の自民党。
その他存在感のない与党野党の面々。

ある程度は予想できていましたが、
たった3か月でここまで自分勝手に、自分中心に行動できるのかとあきれるばかりです。

政治劇の顛末も正直予想通りで何も言葉もなく黙っていましたが
下のニュースを見てどうしても一言言いたくなりました。

サンリオ:ミッフィー生みの親と和解…著作権侵害訴訟
http://mainichi.jp/select/today/news/20110608k0000m040048000c.html

両企業とも思惑はあるでしょうし、偽善もあるのかもしれませんが、
キャラクターで収益を上げている会社が
キャラクターの著作権裁判で和解するというのは大きな決断だったと思います。

民間企業が自分たちの立場を貫くことよりも妥協を選び
震災を受けた人々に支援しているのに
公であるはずの一部の政治家が自分たちの為だけにしか行動していない。
もちろん被災地、被災者の為に心血を注いで行動している政治家の方も多数いると思いますが、
そういった心ある政治家こそ表に立って愚かな政治劇を止めるべきだったと思います。

今回鳩山さんが菅さんとの約束として
1.民主党を壊さないこと
2.自民党政権に戻さないこと
3.復興並びに被災者の救済に責任を持つこと
の三つを挙げたらしいのですが、
震災についての条項が三つ目であることに本当のあきれ果てました。
この人がついこの間までこの国の首相だったと思うとゾッとします。

最後に今回に限らないことですが、メディアの対応も酷かった。
メディアのほとんどは「政局なんてしている暇はない」という意見を全面に出していました。
これは正論です。
が、新聞にしろテレビにしろ、同時に「菅政権が転覆するシナリオ」を詳しく示し、
「どうなれば再編が起こるか」を嬉々として説明していました。
どっちが伝えたいことか、どっちが本音かは一目瞭然です。
こうやって本音と建て前を使い分けて煽る方法は、メディアが良く取る手ですけど反吐が出ます。

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[1339] Re:この国の政治劇

投稿者
緩急自在
投稿日
06/12 19:20

「開いた口がふさがらない」とはこういうことかと実感しました。

 千年に一度といわれる震災が起きようが、世間がお花見やお祭りなどのイベントを自粛しても関係なし。
 今や政界での恒例行事である「首相降ろし」が、今年も変わらず幕を上げたといったところでしょうか。
 「首相降ろし」こそ自粛すべき行事です。

 何の展望もない不信任案。
 「管さんでは協力できない」と恥ずかしげもなく語る野党の総裁。
 ペテン師となじった前総理。
 相手のことが好きか嫌いかで行われる政治。

 ここ数年、首相がコロコロ代わって、劇的に変わったことはあったでしょうか。
 いい歳をした大人たちの質の悪い政治劇につき合うのは、いい加減勘弁です。

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[1346] Re[2]:この国の政治劇

投稿者
イソップ
投稿日
06/14 15:00

だから総理なんて変えない方がいいというのは理解できません。勤めが果たせない方にお任せするのは如何なものか。
それともお飾りだから最初からカエルでも良かったのかも知れませんね。

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[1353] Re[3]:この国の政治劇

投稿者
緩急自在
投稿日
06/16 22:54

では、一体勤めをはたせる人は誰でしょうか。
具体的なことが何も示されていないのが、今回の政治劇です。
後手後手に回ったという点で、
もちろん管首相の判断も検証されるべきでしょう。
今後に生かす必要もあります。
しかし、それは青筋立てて今やるべきことでしょうか。
政治家なら他にやることは山ほどあるのではないかと思います。

おそらく、次もダメと誰かが騒ぎだせば、また政争を始めるのでしょう。
首相というのは、リーダーというより生贄ですね。

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[1360] Re[4]:この国の政治劇

投稿者
イソップ
投稿日
06/20 09:33

そうですね。
リーダーが生贄になることは当たり前。

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[1358] Re:この国の政治劇

投稿者
木村
投稿日
06/18 23:15

世の中に役に立たない人がいます。それだけではなく、邪魔になる人がいます。
そこにいるだけで他人を、むかつく、腹が立つ、吐き気がする、そういった状態へする人がいます。
その人が一生懸命やっているかどうかは関係ないんですよね。そういうことは。

忙しいときでも、いや忙しいからこそ”頼むから何もせずに、そこにすわっていてくれ”と言いたくなる人っていませんか?
時系列にまとめている資料をなにとちくるったか分かりませんが五十音順に並び替えたり、いらんところに連絡入れて話をこじらせたり・・・
がんばっているんだろうけど、センスがないというのか、感覚がおかしいというのかは分かりません。ただ邪魔になることをしてしまう。
そんな人と今まで仕事をしたことがありますか?どう対処をすればいいと思います。

もしルーチンワークなら、やり方を教えればいいんですよ。
しかし世の中ルーチンワークだけではありません。
判断が必要な仕事があります。

なぜかそういう仕事がそういう人に割り振られたとき、周りはどうするべきか?
周りがサポートしなければいけません。
しかし、サポートするにも、勝手にいらん事やられたら、サポートする側も大変です。
今後のことを考え、どうすべきかを考えた結果、ミスをしたら、きちんとどこが悪かったかを長々と説明しないといけないと思います。

ここ最近それを国会でやっていたと思えるんですが、どうでしょうか?
悪い状況とはいえ、正確に情報を発表しない。
まとめ役やリーダーがのこのこややこしい現場に行く。
そういうことは悪いことだときちんと教えなくてはいけません。
今の状況でそんなことをやっている暇はないですが、同じ事をやらないようにするためには、仕方ありません。
本来なら、法案を審議する場所なのに、総理にやってはいけないことを教える場所になっているのはあまりにも悲しいことです。

今の総理に比べ村山元総理を評価する人がいます。
なぜ評価をしているかといえば、何もせず、できる人に丸投げしたからです。
邪魔をしなければいいんですよ。
何かをする人ではなく”よく分からないから勝手にやって”という何もしない人でいいんですよ。

管氏の次がいないと言いますがそれでいいのではないでしょうか?
それこそ、横粂氏でもいいんですよ。いらん事さえしなければ。
邪魔する人間と何もしない人間、どちらがましかという、大変情けないですが、そういう状況ではないでしょうか?

当然、メディアが”役立たずをお飾りとして総理やらせろ”という話をできるわけはありません。
野党もお飾りの党首にしろなどとぶっちゃけれるわけはありません

とりあえず、責任の所在としての”総理という存在”は必要かもしれませんが、総理が何かをする必要というのはないと思います。。
もちろん能力があったり、運が良かったりとその判断により事態が好転するのであれば、進んで何かしてもらってもかまいませんが、
残念ながら、管氏はその判断により事態を悪化させていると判断する人が多いでしょう。

総理に何もしないでいいというのもおかしな話です。、
しかし、総理、いえ、政治家に求められるものは何でしょうか?
リーダーシップでしょうか?気概でしょうか?

もちろん人によって違います。
ですがあえて、基本的な話をさせてもらいます。
政治家とはなんでしょうか?
簡単に言うと国会議員と大臣です。もちろん地方議員もいますし、落選中の議員もいます。政治家のつもりではない大臣もいます。
しかし、今問題にしたい人たちは、内閣と国会に属している人たちです。
内閣と国会は何をするところかといえば、行政と立法を行なうところです。
あくまでざっくりした言い方ですが、国家予算を使ったり、法律作って、執行したりするところです。
本来なら、政治家に期待すべきは、良い法律をきちんと作る事であり、運用する事のはずなんですよ。

リーダーシップも気概も、法律を作るために、また法律をよりよくするために、必要なものであって、それそのものが必要ではないと思います。

となると物を作る工程は、ある程度決まっています。
客のニーズを調べ、設計をする。そして作るための準備をし、実際に作り、客の手に入るように流通させる。
その際、それをすべて、総理がやる必要はありません。
分業というものがあります。総理として必要最低限のやることは、やるかやらないかの判断と、結果の責任を取ることです。
判断に関しては、全部やるでいいんですよ。非常時なんですから。
責任といっても命までとるわけではありません。国会議員辞めればそれなりに責任取ったような感じになるのが日本という国なんですから・・・

党首会談や管氏の代議士会での演説を読みましたが、何をしたいのかさっぱり分かりません。
もちろん、震災復興をしたいというのは分かりますよ。
ただ、どういうやり方でどういう結果を出したいのか、なにより自分が何をしたいのかが分からなかったんですよ。

例えば、福島第一原発をどうするのか。
低温状態にできるまでとか言ってましたが、総理がいなくてもできる話です。
総理でないとやれないことをやりたいから、総理をやらせて欲しいという話がないんです。
例えば、廃炉にするための法整備やら放射性廃棄物の処理の道筋をつけさせて欲しい。とか政治家としてやるべき事を語ってもらえば、まだ判断ができるんですが、
”正直原発問題を終結させた総理になりたい。”ぐらいしか伝わらなかったですね。
だいたい今対応しているのは東電であって、総理大臣が代わろうがどうしようが、作業に大した影響がないというのが現実です。
また党首討論での自民党も言うことはおかしかったですよ。
場当たりで思いつきで行動するな、党内のことは党内でやれ、とお母さんですか?と思わず突っ込みたくなるような言葉だらけです。

ですが、一見話がかみ合っていないようですが折衷案があるように思います。

管氏は総理大臣のまま、お遍路に行けばいいんじゃないでしょうか?全部任せて責任は自分がとる。その代わり、神仏に祈る。
とりあえず、総理が思いつきで行動することはなくなるでしょうし、管氏も総理のままで双方okの様な気もします。

続きます

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[1359] Re:この国の政治劇

投稿者
木村
投稿日
06/18 23:16

総理がいなければ、次の総理が決まらなければ、とマスコミは言いますが、今回の大騒動で分かったことがあります。

今回の騒動で総理は党内をまとめることに力を使っていました。本来なら政治空白と言ってもいいはずです。
しかし、そんなことお構いなしで、しれっとやることをやってる大臣もいました。
総理続投が決まったその夜、消費税10%にしたいとのたまった与謝野大臣です。
総理がいなくても決めれるものは決めれるんですよ。もちろん、やってることに反対かどうかは別ですが・・・

正直、総理になるのが最終目的とかそういう政治の形態は20世紀で終わって欲しいですね。
求めるのはどういう法律を作りどういう風に施行するのかです。

メディアも、次の総理が誰かとかやるんじゃなくて、どういう法律をやるかをやって欲しい。
例えば、被災地で困っていることや希望することを調査して、現在審議している法律と付き合わせる。
そんな政治番組をやってもらいたいですね。
この要望は、この法案が通れば、何とかなるんじゃないですかとか、この法案は、困っている人を助けられるから早くやって欲しいですねとか、
そんな番組が希望です。
各党から代表でも出してもらって、月一でやってもらい、この法案是非可決して欲しいですね。誰が反対してるんですかとか、政治家に直接言えるような番組は無理なんでしょうか?

総理がリーダーシップを発揮して、一致団結し、困難な問題を共に解決していく。政治家はそれぞれ清廉潔白で、国民の手本になるような人である。
そんな夢は別にどうでもいいですよ。
総理はやる気はなく、お遍路に行く。相変わらず政治家同士は仲悪い。水は掛け合うわ、悪態つくわ、人の話効かないわ、牛歩戦術使うわで最悪の状況。政治家はそれぞれ不倫はするわ、態度が悪いわ、利権まみれで裏金もらうわ、うそつくわで教育に悪い人だらけ。
そんな状態でもいいから、必要な法律を作り、施行だけしてもらえればいいんですよ。

最近焼肉屋で食中毒が起こっているというニュースが出ています。本来焼肉屋に最低限求めるものは何であったのか。
内装がいいとか、芸能人が店長とか、店員がイケメンやかわいい子ばかりだとか、安いとかそういうことではないはずです。
安全でおいしい物が食えるということのはずです。

政治とは何かと以前書きましたが、私たちも政治に何を求めるのでしょう。
他にやるべき事があるという人もいますが、何をして欲しいのでしょうか?
特に今は非常時です。求めるものは必要最小限でいいのではないでしょうか?

かつて、メディアはあれほど政権交代と唱え、リーマンショックという非常事態にもかかわらず、首どころかかなり重要なものまですげかえるべきと言っていました。、
その結果は意味がなかったというか、失敗したとなったのはいやな記憶として政治メディアの人たちに残っているのは分かります。
おそらく今管氏辞めろといってる人間を見るとかつての自分の愚かさを見せ付けられるようで、枕に頭押し付けて足ばたばたさせたいぐらい恥ずかしいんでしょう。
だから、自己防衛のためメデイアに関わった人は、今そんなことしてる場合かとか言っているように思います。
しかしもし恥ずかしいと感じているのなら、政治を報道するのであれば、必要なことを報道して欲しいですね。

次の総理候補予想を報道して意味があるんでしょうか?
前首相が怒っていることを報道して、原発が安定するのでしょうか?
元総理とその仲間がカラオケ店で集まり元総理は歌わなかったことを報道して被災した人たちの生活が少しでも楽になるのでしょうか?
政治家にそんなことしてていいのかと怒るMCを映して、何が起こるんでしょうか?

やるべき事をやらなくてはいけないのは、政治家だけではないような気がします。
同じ役に立たない、邪魔になる人と判断するのでも、やるべき事をやっているかどうかで判断をしたいものです。

今回、テレビは管総理退陣という速報を出しました。新聞は号外を出しました。
そういったことがなかったように、テレビで管氏の演説を聞けば、退陣するとは言っていないよねとかえらそうに言っています。
そういったことを現実にしようと、管氏はいつ退陣するのかということを報道している番組もあります。

視聴者たる私は、そんなことより先にすることがあるだろうと思います。
まず速報では”文意をまとめる”事を間違ったわけです。報道にその能力がないということです。
ですが、報道にその能力を求めるのかは別です。
ですから、報道に対して”文意をまとめることができなかったこと”を怒るのか、”できないことをやってしまったこと”を怒るのかは人によります。
ですが間違ったことにたいして怒るべきと思うんですよ。
逆に、メディア間の癒着が問題だとか、若手が育っていないとか、生涯一記者とか現場主義とか言って、それなりの地位にいるのにもかかわらず、人材育成や職場のまとめとか、現場の問題点に関して経営陣と対決して要求勝ち取るとかやってない年寄りが問題とかを
一視聴者が言うべきではないと思うんですよ。そういうのはメディアの人間で解決すべきです。

当然それ以外のことは本来やるべき事ではないと思うんですよ。
どちらかというべきは付加価値としてあるものであり、評価すべきではなく、やっている人たちに任せるべきではないでしょうか?

焼肉屋は安全な料理を出す。
マスコミは、できる限り正しく詳しい情報を報道する。
政治家は、できる限り多くの人にとって有用な法律を作り、運用する。
そういったことを評価すべきではないでしょうか。

残念ながら、安全な料理にする人より、安くできる人や見栄えを良くする人が評価されます。
マスコミは情報より、視聴率やイデオロギーや品位を持っている人が評価されるように見えます。
政治家を本当の意味で評価するのは、人数を集めれる人間ではないはずです。

政治劇という笑えない喜劇の舞台を用意し、宣伝をし、中継をしているのは紛れもない”報道”なんです。
これはマスコミがやるべき最低限のことでしょうか?

最近は、管氏辞めろとか、管氏の後継とかの”報道”をやっています。
自分たち報道が考えた”惜しまれながらやめる”という筋書きと違うから叩いているのか、それとも筋書き通りなのか分かりません。
それとも、管氏にやめろと言えば、それなりに管氏が働くということが分かったから、やめろやめろ言い出したのかは分かりません。

マスコミは国民の声の代弁であるという事は、いまだ大前提としてあるわけですので、政治家はマスコミを気にする必要があります。
そのマスコミが政局ばかりを気にしていれば、政治家は政局を気にします。
当然、政局を気にする国民もいるでしょう。しかし、マスコミが本当にするべきは何なんでしょう。
いまだ二次補正の内容も、震災対策基本法の内容も、詳しく解説したり、内容に対する問題点の提起をするテレビメディアはありません。

確かに内容についてはネットで検索すれば国会のホームページに出てきます。
しかしそれを私は客観的にプロの目で見ることはできません。
それを期待できるのはマスメディアなんですよ。

政治に対しても、私たちは何を期待すべきか?
何度も書きますが法律の制定およびその運用なんですよ。
”複数の都道府県で選挙の施行が不可能であれば、総理代行を両議院による投票で決定することができる。その際、総理は神仏に祈り続けることに従事する”といったような法律を作ってもらえないですかね?
一番これが丸く治まるような気がするんですが、どう思います?

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[1362] Re:この国の政治劇

投稿者
長文
投稿日
06/20 22:00

>木村さん
>管氏は総理大臣のまま、お遍路に行けばいいんじゃないでしょうか?全部任せて責任は自分がとる。その代わり、神仏に祈る。
これは面白いですねw
木村さんの話で、村山富市元首相のことを思い出しました。
私は昔から村山さんのことを(人柄を別とすれば)あまり評価していません。
特に阪神淡路大震災時の「なにぶんにも初めてのことですので」という言葉は、
様々な事情があったとしても口にするべきでなかったと今でも思います。

しかし、村山さんが立派だったのは発生三日後に
自民党の小里貞利さんと官僚の石原信雄さんに全面委任したことです。
そして村山さん自身は責任を負う立場のみに徹した。
この点、菅さんとは器量が違ったということでしょうね。
http://www.shopbiz.jp/ss/news/66466.html
これは2010年のインタビューですが、まるで予言のようです。

イソップさんと緩急自在さんが議論していらっしゃいますが、
私はお二人とも仰ろうとしていることが良くわかります。

この前菅さんが何かの会合で爆笑していましたが、
あれを見て「この人は上に立つ器ではない」と決定的に思いました。
例え周りの雰囲気や話の流れがあったとはいえ
未だ不明者が数千人いる中で、福島の被害が拡大し続ける中で
国家のリーダーが爆笑することはあってはならないでしょう。
そのことすら気付かない菅さんは、自分のことしか考えられないという点で
首相には全く向いていない。
この点イソップさんと同じ意見です。

一方で、菅さんを引きずり降ろしてどうなるかとも思います。
緩急自在さんが仰っているように次が見えない。
菅さんよりもマシな人はいるでしょうけど、
菅さんを変えるという混乱を起こしてまで後を託せる人がいるのでしょうか?
更に変わった人すら政治を安定できないのではないかという懸念もあります。
そこまでの混乱を起こしてまで首相を変えるメリットは果たしてあるのか?
それで本当に復興が早まるのか?
疑問しか浮かびません。

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