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No.1657に関するツリー
- ▼-初の民間防衛大臣 [web多事争論編集委員] (2012/06/05 03:47)
- ├Re:初の民間防衛大臣 [空飛ぶキツネ] (06/05 09:13)
- ├Re:初の民間防衛大臣 [酔いどれ船長] (06/09 10:52)
- └Re:初の民間防衛大臣 [島田陽一(仮名)] (06/09 11:45)
[1657] 初の民間防衛大臣
- 投稿者
- web多事争論編集委員
- 投稿日
- 2012/06/05 03:47
内閣改造で、防衛大臣が
初めて民間からは起用された。
拓殖大学大学院教授の森本敏氏(71)。
しかし、民間からの起用に
民主党内からも早くも
疑問視する声が。
森本氏は、防衛大学校を卒業後、
航空自衛隊に入り、
その後、外務省に転じるが、
そのまま研究者への道へと進む。
前任の田中直紀氏とは違い
防衛の「専門家」としての評価があるものの
防衛省内でも政治家としての
力量に不安視する声も。
この森本氏の登用を
どうみるべきなのか...。
[1660] Re:初の民間防衛大臣
- 投稿者
- 空飛ぶキツネ
- 投稿日
- 06/05 09:13
森本氏は、タカ派の論客、安全保障に関する第一人者だ。当然。
風当たりも強いだろう。今、緊張する中東、アジア太平洋地域の状況を踏まえ、日米同盟を重視し、さらに基地問題解決を進めなければならない。たしかに、選挙の洗礼を受けていないがこれまでの防衛相大臣の顔ぶれと比較すれば、私は信頼できる人と願う。ただ、日頃から、熱い持論を持つだけに、熟慮すべき決断ができるよう、近くに優秀な理解してくれる官僚を参謀にしておきたいものだ。文民統制上はなんの問題もない。
[1661] Re:初の民間防衛大臣
- 投稿者
- 酔いどれ船長
- 投稿日
- 06/09 10:52
民主党内にも、まだまだ正論を述べられるお方がおられる様で意を強くしております。
昨年発足の史上最強布陣の内閣では、防衛大臣は防衛問題には素人でなくてはならず、それが文民統制であると申されておられました。新大臣は当然素人と思っておりましたが、どうやらかなりのご見識をお持ちの様でそれが心配です。
ましてや民間からの起用となれば、政治家ならば当然もっている筈の韜晦術に不安があり無用の論争を引き起こさないか、その心配も理解できます。党としては、政治に責任を求められることだけは避けるべきと言う方針をこれまで貫いてきた訳だから当然かも知れません。
いずれにせよ長くてもあと一年、これ以上世の中がおかしくなることがない様祈るばかりです。
[1662] Re:初の民間防衛大臣
- 投稿者
- 島田陽一(仮名)
- 投稿日
- 06/09 11:45
民間出身の防衛大臣について、主に「選良」と言われている人たちが、苦言を呈しております。
苦言の主旨は「防衛大臣は重大な決断を迫られる局面があり、選挙を経ていない民間人はこれに耐えられない」というものであります。
自衛隊の武力行使の可能性を伴ういわゆる「出動」と言われているものについて、命令を下す立場の人を調べてみました。
防衛出動(これまで一度も無い) 国会の承認
治安出動(これまで一度も無い) 総理大臣の命令と国会の承認(事後)
警護出動(これまで一度も無い) 総理大臣の命令
出動ではありませんが
海上警備行動(これまで数回) 防衛大臣の命令(閣議での総理大臣の承認が必要)
というものもあります。
これらを見てみると、「防衛大臣が単独で」と言うものがないことに気付きます。
もちろん、これらは最終的な決裁者という意味でありまして、防衛大臣の果たす役割を否定するものではありませんが、実質的にはある種「集団的なコンセンサス」が必要であることが見てとれます。
民間人であろうが「選良」であろうが、「実力装置の長」に対して我々が心配をしなければならない事象というのは
①動かざる時に動く (いわゆる暴走)
②動くべき時に動かない (いわゆる弱腰)
という二つのことだと思いますが、苦言を呈している人の多くは、何故か②の心配ばかりしております。「そんなに動くことばかり考えているのか」と思ってしまいます。
危機管理のプロといえば、警察官僚出身の後藤田正晴さんのことが頭に思い浮かびます。三宅島全島避難を指示するなど、その判断力と実行力には高い評価がなされていますが、危機管理は「素人が手を出すと危険」な分野であり、選挙で選ばれた素人と民間人の専門家とを比較すると、後者の方がまだマシではないかと思ってしまいます。他の国を例にとると、アメリカの場合はそもそも議員である必要はありませんし。
いずれにせよ、日本国民として、まずは新体制の船出に期待することにします。