「日刊争論」では
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No.1679に関するツリー
- ▼-最大規模のデモ [web多事争論編集委員] (2012/07/17 05:02)
- ├Re:最大規模のデモ [金平茂紀] (07/18 20:51)
- ├Re:最大規模のデモ [傑作かな] (07/21 15:14)
- ├Re:最大規模のデモ [ヨシノブ] (07/24 21:51)
- ├Re:最大規模のデモ [理科の先生] (08/02 17:38)
- ├Re:最大規模のデモ [島田陽一(仮名)] (08/04 12:01)
[1679] 最大規模のデモ
- 投稿者
- web多事争論編集委員
- 投稿日
- 2012/07/17 05:02
坂本龍一さんや
作家の大江健三郎さんらが
呼びかけ人となり
「原発反対」を訴える集会が開かれ、
(主催者発表で)
17万人もの人達がデモに参加しました。
3連休最終日
東京・代々木公園は
熱気あふれる人々で
埋め尽くされました。
「さようなら原発10万人集会」。
「十数万人に上る私たちは
侮辱の中で生きていくほかないのか。
他に次の原発の大爆発によって
侮辱の中で死ぬほかないのか。
そういうことがあってはいけない」
(大江健三郎さん)
「たかが電気のために、
この美しい日本、そして
国の未来である子どもの命を
危険にさらすようなことはするべきではない」
(坂本龍一さん)
東日本大震災後、
最大規模となる人たちが参加するなか
そこでの声は
政府にどう響くのか...。
[1680] Re:最大規模のデモ
- 投稿者
- 金平茂紀
- 投稿日
- 07/18 20:51
今回、僕は、記者証も腕章も持たずに、一人の個人として
代々木公園にいました。
街頭での盛り上がりと、既成メディア内部の抑圧的な
反応ぶりとの乖離に
日々考えを巡らせています。
このサイトで何か意見をを募っても、
人々はもっと別の回路をすでに確保していて、
「WEB多事争論」にそのような議論の場を求めていない
という現実に僕らは直面しています。
これじゃあダメですよ。
筑紫さんが生きていたら何と言うでしょうか。
僕らの目の前で日々進行している<反動>の諸現象に
僕らが覚悟を決めてどこまできちんと対処しているのか。
内田樹さんがどこかで言っていましたが、
メディアで働いている人々の思考形態が
官庁で働いている官僚とすっかり同調しているのです。
生まれてから一度も逆らったことがない、
デモなんか行ったこともないような人々がメディアの
価値観を決めてしまっている。
つまり、サラリーマン化したのですね、メディアの人々が。
「WEB多事争論」もその意味では正念場を迎えている
ような気がしています。いま。
もうシニカルに身構えているのはよそうぜ。あなた。
[1681] Re:最大規模のデモ
- 投稿者
- 傑作かな
- 投稿日
- 07/21 15:14
8月所用で東京へ行きます。その際に1969年6月18日以来本当に久しぶりに、「デモ」(首相官邸包囲原発反対デモ)に参加します。
[1682] Re:最大規模のデモ
- 投稿者
- ヨシノブ
- 投稿日
- 07/24 21:51
報道人の皆様が「どう響きましたか」って政府やその周辺に
取材すればいいと思いますよ。
(まるで編集委員の日記として完結しているようだし、何の批評もなく、ここに閣僚が書き込みするとも、どう響くかなんて話が面白い議論になるとも思えません。
談論を風発させる話題の提示法ではないと思います。
無責任な部外者の気楽さで、ちょっと意地悪なことを書きました。)
[1683] Re:最大規模のデモ
- 投稿者
- 理科の先生
- 投稿日
- 08/02 17:38
原発賛成、反対の議論だけでなく、私たちのライフスタイル、社会のあり方を見直す必要があるのだと思います。
リオ会議でのある大統領の発言です。
(日本ではほとんど報道されていないようです。)
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
以下 サイトからの抜粋*************
頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?
質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。
息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
**省略**
ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。
このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。
**省略**
みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
*************************
問題の核心をついてます。
我々先進国の人間はこの声にどう応えられるでしょう?
[1684] Re:最大規模のデモ
- 投稿者
- 島田陽一(仮名)
- 投稿日
- 08/04 12:01
筑紫さんと因縁の深い「週刊文春」で、「今回のデモについて、しっかり取り上げていたのはNEWS23Xだけだった」という記事が掲載されていました。(対する報道ステーションは「政局にばかり時間を割いていた」とも)
なんとか生きながらえている「NEWS23のDNA」と言えそうです。
ここ数年、私ごとですが、映画「クライマーズハイ」を見たり、「お前はただの現在に過ぎない」を読んだり、ドラマ「運命の人」を見たりと、要するに30年以上昔のマスコミの様子を窺い知るような経験が、たまたま重なりました。
当然、それらの話にはフィクションが入っているためそのまま真に受けるわけにもいきませんが、当時のマスコミが持っていた「熱」みたいなものは伝わってきます。現状のマスコミとの「温度差」も感じます。
その「熱」の正体として思い当たるものに、「公憤」という言葉があります。
「公共の正義の立場から感ずるいきどおり」という意味であり、対義語は「私憤」です。
「デモ」が成立する前提条件としては、「公憤」を抱く人が大勢存在するということになると思われます。
対照的に「住民運動」と言われるものが、行政や企業などの行為によって直接・間接的に被害を被る住民による「私憤」から発するものだとすると、「デモ」は先ほど述べたように「公共の正義」が侵されていることに対する「公憤」から発するものだと思われます。当然ながら、「公共」や「正義」という意識の希薄なところには「公憤」は発生しません。
「公」と「私」というのは、社会科学では長年議論されているテーマであり、素人があまり迂闊なことも言えませんが、そもそもこういった「実体として存在はしないものの、どうあるべきかについては議論すべきもの」について議論の対象にすら上がってこないことが問題の本質のように思います。
日本の文学から「哲学」「思想」的なものが衰退して久しいわけですが、これはテレビなどのマスメディアについても同様のことが言えるわけで、娯楽としての要素の強いテレビ番組に「通奏低音」としてどこまでそういった思想的なものを盛り込めるかというのも、作り手の腕の見せどころではないかと思って、淡い期待しているところであります。