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[1012] Re[3]:天皇裕仁「有罪判決」から10年

投稿者
木村
投稿日
12/21 23:54

現在平和な時代にあるにもかかわらず、同じような問題が発生しているのに、過去の問題のみを取り上げるのはいかがなものでしょうか?
当然過去の問題を解決することにより現在の問題が解決するならば良いですし、そういった問題解決の方法を模索しているのならば、何の懸案もありません。
しかし、こういった過去に起こった不幸なことの理由をすべて戦争に求め、戦争を起こさなければ、問題は起こらなかったという話になっていないでしょうか?そして戦争を起こした理由を何かに求めているから、このようなトピックが立つような気がします。

現在と過去はつながっています。
過去の問題は現在でも起こりうると考えなければいけません。そして過去に起こった問題を、現在の私たちはどのようにして解決するのかを考えるうえで、現在の価値観をもって解決していかなければいけないと思います。
歴史を見るなかで「大したことではない」と判断されるようなものは、先人もしくは今現在の人間の努力による技術やシステムの拡充などで「大したことではない」ことにしてしまったことです。
それに対して「仕方のないこと」は未だに解決がされていない事柄です。
歴史から学ぶということは、いわゆる歴史的な悲劇などを、再度起きないようにするか、起きても修復可能にすることであり、「大したことではない」ことにすることだと思います。

かつて黒死病と呼ばれ、人々を不信感に落としいれ、世の中を混乱の渦に巻き込んだペストは、現在きちんと処理さえすれば、大した事ではありません。
それは医療の充実のおかげであり、栄養摂取が可能な清潔な環境を作ったおかげです。

しかし、いまだ仕方ないとあきらめなければいけないこともあります。
さらに、仕方ないとあきらめられなず、問題になっているものもあります。
平和な現在でも、自発的になりたい仕事はほとんど求人はなく、仕事を選択する権利がない若者が多いというのが実際のところです。
それも、努力をした結果、大学を卒業したり、弁護士の資格を取ったにもかかわらず、家族を養えられないし養えられる可能性もない、それどころか飯がきちんと食えるという確証のない仕事しかないという人もいる状況です。

そんな中、親の介護などの理由で現金収入がほしいために、性風俗の仕事につく女性を"被害者”としてマスメディアは報道するでしょうか?もちろん男性もですが。
当然今の不況の原因は今の政府だと、あーだこーだと批判していますが、解散した場合批判を続けますか?

現在の慰安婦問題はあくまで不当な労働条件で働かされたということや、賃金の未払いという話にすべきだと思うんですよ。

戦争というものがどういうものであるのかの受け取り方はは、人によってちがいます、
しかし私は、次のように思っています
不況やシステムの不備、そして一般人の小さな責任逃れ等の小さなゆがみが権力者に統括され、権力者がそのゆがみの解決策を他国へ求めたとき、それが無茶な要求となって相手の反感を買ったり、直接的な侵略になることだと。そして、その結果、さらにシステムの不備が明確になりさらなる悲劇が生まれる。

不況や一般人の責任逃れなどは、戦争によりうやむやになることが多いですが、システムの不備はさらに大きくなります。

システムの不備の代表的な例が労働問題だと思うんですよ。
特に性風俗に関しては、システムの不備が大きいと思っています。
ここに書きましたが”キャバ嬢のストライキ”という本来労働者の当然権利であるストライキもニュースになる状態です。
性処理をしてくださる仕事につく方はストライキすら出来ない状態でしょう。

また金銭的な問題やストーカーなどの被害が通常の仕事よりあう確立が多いという話も聞きます。
それは、性風俗に関わる人間を特殊な人間と思い、ある意味、軽視していることから、そういうことが起こっているのではないでしょうか?
その解決方法のひとつが、性風俗に関する職業がきちんとした職業であるという風潮を作ることだと思うんです。それによりきちんとした労働組合が作られ、ちゃんとしたルールが作られる礎になりシステムの不備が解消されると思います。

ですから、慰安婦問題を、今のようなやり方でやっていくと、性風俗の仕事を貶めている面があるということです。
緩急自在さんのおっしゃっていることは、逆に言えば、”慰安婦は選択する権利のない人がやる仕事であり、
自発的になる人がそれほどいない特殊な仕事だ”とおっしゃっていることになりませんか?
そういうつもりがなくてもそういう受け取り方をする人がいないと言い切れますか?

こういった風潮のなかで、かつて慰安婦であった人間が、自発的になったといえるでしょうか?

1年前、民主党を応援し、政権交代をあれほどやるべきだといっていた"テレビに出ている人たち”は、今の民主党のへたれ度が表面化され、民主党に対する不信感が広まる中、どのように言っていますか?
民主党にだまされたと言い出しています。
”テレビに出ている人たち”でも、このようなことになるのですから、普通の人なら意見が代わる可能性はあります。
現在の”慰安婦問題”の取り上げ方は、かつての自分の判断を否定しなければいけない状況に追いやっているという問題も含んでいるような気がします。

当然価値観というものはあります。
当時の朝鮮半島はどのような価値観を持っているかはわかりかねます。
しかし儒教の国という面から見て、貞操観念が高かったと考えれます。
ですが、同じく儒教の国から見て、年老いた親の面倒を見るため、自分の貞操観念を抑えても何かをしなければならなかったとも考えられます。
現在でも、性風俗に関わる仕事に就く女性がいないかといえば、いると答えるべきですし、少し前はその仕事をしに、日本に来られていた方もいらっしゃったという記憶があります。

今の日本もどうなのかといいますと、認めています。
そして認めているけれど、身内になってほしくないという、いいとこ取りをしようとしている状態です。

厳格なキリスト教徒のように認めていないというのなら話はわかるのですが、同じような職業を認めていてそのことを問題にすることが良くわかりません。
過去の問題をきちんと考えるというのはいいと思います。しかし、それにより、現在のだれかに問題が発生したり、問題がややこしくなる可能性があるようなやり方はやめていただきたい。

そして戦争を論点とするのならば、慰安婦問題をわざわざひとつの問題として取り上げていることこそ、論点をズラしているような気がしたため、あえて別投稿とさせていただきました。

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