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[1441] Re:ノルウェー連続テロ事件、容疑者の主張
- 投稿者
- 長文
- 投稿日
- 08/03 21:53
島田陽一(仮名)さんが的確に仰っているように、
今回の事件の本質は、犯人個人の歪んだパーソナリティにのみ由来しており、
政治的な主張は、理論武装によって犯人が自分を守るためのものに過ぎないと思っています。
事件そのものも警官に化けて乱射後、子供たちを一人一人射殺するという陰湿なもので、
背後に何らかの信念があるとはとても思えない。
ですから、この事件をもって議論をするのは難しいのではないかと思います。
ただし、この事件とは別にヨーロッパにおける移民問題には大変興味があります。
近年伝えられる右派の台頭と移民排斥運動の盛り上がりは、
EUが目指してきたものと真逆の運動であり、一体どう解決していくのか?
フランスやイタリアで問題になっているブルカ問題もそうですが、
一方の意見が必ずしも間違っていると言い切れないケースも増えています。
ヨーロッパ全体の経済が悪化する中で「移民を排斥する側が悪い」として
右派を批判し続ければ事態が好転する時代も終わったように感じます。
批判されればされるほど、支持を集めそうな感じもありますしね。
如何に妥協点を見出すか?
妥協点を見いだせなければヨーロッパに大きな亀裂が走る予感もあります。
中東で革命戦が起き、アメリカの総合力が落ちる中で、
極めて複雑な時代がやってきてると私は思っています。
ヨーロッパの移民問題は、この時代の一つの象徴になるでしょう。
果たして解決策はあるのか?
興味深く見守りたいと思っています。