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[1536] Re:年初めの多事争論(再投稿)

投稿者
金平茂紀
投稿日
01/13 13:27

うーーん、ダマスカスから年初に投稿したはずなんですけど、どういうわけか届いていなかったみたいですね。それで再投稿します。
年初の多事争論。

① 日本が今、何を目指し、
② 「あなた」が、一体、何を目指し生きていくのか...。

という問いかけですけど、①と②が極端に乖離していること、これこそが、日本で暮らす僕らの問題なのだと思います。「社会」とか「公共」とかいう単語に接するだけで、アレルギーを起こして後ずさりする若者たち、いや団塊世代も含めて、ですね。こういう時代に必要なものは、誤解を恐れずに敢えて言うと、僕は、「イズム」つまり、思想=イデオロギーなのだと思います。それがないから、『絶望の時代の幸福な若者たち』みたいに、千葉に友達とバーベキューにいくことが至福だ、みたいになっちゃう。でも、いまどき、イズム? ゴーマニズム! ハシズム! いやいや、そんなんじゃなくて、この時代に復権してくるのは、欧州に伝統的に根付いている社会民主主義的な思想なのではないか。富の再分配の公正な運用こそが、政治の第一目的だとすれば、今、世界で同時多発的に起きている街頭での民衆の直接行動は、この思想の復権の兆しだと僕はみています。日本はこの直接行動から最も遠いところにいる。なぜならば、社会民主主義的な思想の受け皿がないからです。
大震災や原発惨事のさなかに、公正、直接行動ではなく、「AKB48総選挙」とかにうつつを抜かしているなんて異様ですよね。まあ、あれもニヒリズムという名の「イズム」か。思想とかイデオロギーがいやなら、ビジョンとか希望とかに言い換えてもいい。

でも、やっぱり、もっと怒りを、ハートに「火」をつけて、ですよね。

取材先のシリアから帰国して、日本の新聞を読んでみて、その世界からの孤絶ぶり、視野狭窄ぶりに愕然としました。世界とつながっているのは、朝日のアントニオ・ネグリへのインタビュー記事くらいだったような気がしました。

ああ、それから、「旧筑紫23一派」のレッテルは、今のような時代にあっては、Positiveでこそあって、Negativeではないと言い添えておきましょう。それに、そんな小さいところに棲息していてはダメです。個を集団に溶融させるよりは、個を個として研ぎ澄ます方向に2012年は何とか行きたいもんですね。ぶつぶつぶつ(独り言)。

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