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[1672] Re:スーチーさんに鳴り止まぬ拍手
- 投稿者
- 島田陽一(仮名)
- 投稿日
- 06/30 17:33
民主主義の登場というのは、歴史的にみると、それまでの君主制や軍政が権力を長期間握ることで必ずと言って良いほど腐敗してきたことに対して、それを防ぐことを目的とする意味合いが恐らく強いのだろうと思われます。
これは逆説的に言いますと、「権力者と言われている人たちも権力をもつ前は腐敗はしていなかった」ということも示唆しているのだろうと思いますが、今の日本の場合、権力者になる前から腐敗している、腐敗している人ほど権力者になりたがるという状態に陥っているのではないかとさえ思えてまいります。
民主主義は「腐敗した権力者を平和裡に交代させることのできる制度」とも言えるわけですが、私たちの国の場合、いくら交代しても腐敗した人が列を作っている状況だとすると、民主主義が結果的に機能していないということになってしまいそうであります。
なお、ここで言う「腐敗した人」というのは「自浄能力を失った」という意味でありまして、「現状の既得権益」と「損得勘定」をベースに行動する人のことであります。
スー・チーさんが人々の感動を呼ぶのは正にそういったことを超越しているからではないかと思われます。