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[1711] Re:総選挙突入!
- 投稿者
- 小林俊
- 投稿日
- 11/22 01:22
「絶望の国の亡国の解散」です。これは、社会学者・古市憲寿さんの著書のパロディですが、**ヤロー解散や死んだふり解散といった政治の側からの命名ではなく、歴史的社会状況を踏まえた個人的観測によるものです。
マクロ経済が衰退の底に落ち、消費が萎み、次世代の社会保障に絶望的な不安がある状況で増税をし、さらに、少子化が進み、(元都知事が象徴的ですが)、次代を真剣に考えない老人が跋扈する。こういった状況では、間違いなく、日本という国家は衰退の一途をたどって突っ走るでしょう。今回の選挙はそれを決定するものです。実際、旧来の価値を保持補強する陣営が居座るでしょうから、なおさらです。
欧州と違って日本には、お金があるいは、人口が減っても、国際的に誇れるアイデンティティや強烈な価値がありません。ドイツやフランスはGDPも人口も日本より、小規模ですが、近代という歴史を形作った概念、価値、文化、宗教に基づく自身があります。アメリカにも、古代ローマやギリシャに起源をもつ、自立や民主主義、ジャスティスといった概念があります。しかしながら、日本に何が残るでしょう。国際的にまだプレゼンスがあったのは、日本にお金があったからです。お金しか意味をもてない日本社会の多くの人々が、そのお金を失ったとき、近代未だかつてない強烈なアノミーに陥ることは間違いありません。国際的にも、そういう国もあったなと、忘却の彼方の存在になるでしょう。
個人と国家は違います。個人的考えていこうと個人的には思います。