[149] msさんへ
- 投稿者
- medito
- 投稿日
- 11/24 09:11
>現状と乖離しているから改正するという意見には同意しかねます。
同意しかねるもなにも、それでは憲法の意味がまるで無いということなのですが、いかかですか。
憲法は国民による統治機関に対する「鎖」、統治機関による国民に対する「約束」ですよ。
鎖が鎖として機能せず、約束が約束として果たされていないことが問題なんです。憲法が現状と乖離しているのではたまったものではありません。
>改正したとしても、新しい現実がでてきたら、どう対応するのでしょうか。
>新たな現実が生まれる可能性は否定できません。
>その時、再び解釈改憲を既成事実化して、新しい現実にすり寄るのでしょうか。
その時は憲法をまた改正するだけですよ。
解釈改憲なんてする必要はありません。
>憲法とは、一般的に国の理念や目標を定めたものです。
>それに向けて一歩でも近づこうとするものでなければならないと私は思います。
憲法が国の理念や目標を定めたものだとあなたがお思いになるのは自由ですし、全く構わないのですが
憲法とは一般的に「国民による統治機関への命令」であり、「政府に恣意的な権力行使をさせないための法律」のことをいうのです。
もちろん理念や目標であるという一面もありますが、然るに憲法の最も重要な機能はそれではないのですよ。
わかりますでしょうか。日本国憲法に照らせば、どう考えたって自衛隊という暴力装置の存在は違憲ですよ。それなのに、「解釈改憲」という統治機関の恣意的な政治判断がまかり通っている。
「戦略が無ければ改正しても危うい」と仰られましたが、一体どちらが危ういかといえば、私は憲法が統治機関に対する鎖として機能していない現状のほうが危ういと思うし、恐怖ですね。
憲法を改正して自衛隊を認めるというのは、現実に擦り寄るわけでもないし、戦略もなしに場当たり的に改正する、ということではないんですよ。
憲法に自衛隊を明記させ、然るべき地位を与えること。これは、日本国憲法に実効性を取り戻す、ということです。
考えても見てくださいよ。明日にでも解釈改憲でどうにでもなってしまうような暴力機関。恐ろしいでしょう。
それを憲法を改正しきちんと定義することで、国民が制御できるようにしようと。
そういうことです。