[154] msさんへ
- 投稿者
- medito
- 投稿日
- 11/27 14:12
>憲法改正を全面に出してきた首相も何人かいましたが、突発的で後が続かない。個人的な思い入れだけでは困ります。
そんなに心配しなくても国民投票があるし、あれだけハードルの高い改正手続きの連続ですから「個人的な思い入れ」だけで改正することなんか出来やしません。
>そして国民投票法が成立しても憲法調査会は開かれません。
>国の骨格である憲法に対して、あまりに対応が軽いと思いませんか。
思いませんけど、と言ってしまえばおしまいですが...。
あえてコメントさせていただくならば、あまりに憲法にたいして対応が軽いのは護憲派のほうですよ。国の骨格が機能していないことに無頓着すぎ。
>改正するにも、時間をかけて国民に問い続けるべきです。
>国民の側から「こういう憲法にしたい」という積極的な意見がでるような土壌を作る>こともなく、統治機関の中だけで事を進めて改正しても意味がないと思います。
こういうことを言うのは非常に心苦しいのですが、msさんのその主張の前提はほとんどが個人の主観や仮定(悪くいえば邪推)の域を出ていません。「国民に憲法改正の議論をする土壌が出来ていない」「統治機関の中だけで事を進めても意味がない」というのは、それこそ主観の極みであって、それを証明する手だてもソースもなく、したがって私が論理的に反論することも出来ないわけです。
上の「あまりに対応が軽すぎると思いませんか?」という質問もそうですが、私があなたに対して「私はそのようには思えないけど」と言えば議論が終わってしまうでしょう。そういった「そう思える」「そう見える」という非常に主観的な前提の積み重ねを続ければ、何だって肯定できるし否定も出来ます。
そこからはなにも生まれません。そのような議論を続けていれば、それこそ永遠に議論をする土壌なんて生まれないでしょう。
>自衛隊は確かに戦力と言えますが、それは狭義においてです。広義の意味では戦力とは言えません。
>なぜなら、国の基本原則・制度等において戦争遂行能力を持たないからです。
半分はまだ9条の力が効いています。
仮に何歩か譲って考えるとしても、何度も繰り返しますが、9条のような国の暴力装置について規定する条文が「半分」しか利いてないという状況が危ないんですよ。もう半分蔑ろにしてるわけで。そしてこれは、これからもう半分も蔑ろにする余地があることをそのまま意味します。半分蔑ろにしてるんだから簡単です。
>改正したからといって、諸問題が劇的に解決することはありません。
だからといって憲法改正を否定する理由にはなりませんが。
>戦争違法の時代であり、核軍縮の流れも動き出そうとしています。
>何十年、もしくは百年単位になるかもしれませんが、長期的な視点から、現実を9条に近づけるよう努力することが有益ではないかと私は思います。
では、私から提案させていただきましょう。近代の立憲主義から考えて、明らかに現状から乖離し空文化している憲法9条は異常である。改正し、憲法に実効性を取り戻すべきだ。その他新しい権利も積極的に加えよう。
その上で、9条的理念に向かって現状を理想に近づけるよう努力しましょう。これで何の問題もないのですが、いかがでしょうか。繰り返しますが、9条はそのような努力目標ではありません。きちんと機能してもらわないと困る条文です。