ワンショット劇場

「カールじいさんの空飛ぶ家」

2009/11/27

今週紹介する作品も、とにかく色がすばらしい!その上景色もすばらしい!
ディズニー/ピクサーからの早めのクリスマスプレゼント、「カールじいさんの空飛ぶ家」です。

幼馴染だった愛妻エリーに先立たれ、カールは人と接することなく一人寂しく暮らしていました。エリーと暮らした家の周りは再開発地域となり、カールだけは頑固に家を売らずにいたのです。そんな時、ある事件がおきてカールは家を手放さざるを得なくなってしまいました。最後の晩、棚の上にあったエリーのアルバムを見て、エリーが南米のパラダイスフォール(楽園の滝)に行きたがっていたのを思い出したカールは、一大決心し、風船で家を持ち上げ、エリーの憧れの地、パラダイスフォールに行くことにしたのです。エリーとの思い出に浸りながら、風船の力で大空へ飛び立ったカール、ひょんなことから近所の子供ラッセルというお供もつれて、南米の地に到着したのですが……。

さっすが、ディズニー/ピクサーの作品、夢にも溢れ冒険も出来、現代社会の抱える問題にも迫っています。そして相変わらずの、美しい色彩!リアルな動き!これはこのスタジオ作品でしか出来ないと思いました。もちろんアイディアもすごいです。風船で家を持ち上げ、空を飛んで南米まで行って、様々な夢をかなえるなんて、全く思いつかないですよね。それがこのスタジオだと、色々なストーリが組み合わさってお話になってしまうんですよ。うーん、ミラクル!!だから動物がしゃべるなんて朝飯前の発想ですよね、きっと。

とにかくスリリングでスピードもあって、ほろっとして、最後にはにっこり笑ってしまう。こんな作品、他にないですよ、絶対!
そうそう、先週は「この邦題、何?」って書きましたが、この作品はグッドな日本語タイトルです。だって原題は「UP」ですよ。日本語タイトル製作者に拍手!


小池由起

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』公式HP http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/
2009年12月5日より全国にて公開

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