ワンショット劇場

アリス・イン・ワンダーランド

2010/04/16

4月に新生活を始めた皆様、新しい環境には慣れましたか?
あまりに以前と違うと別の世界に来てしまったと感じますよね。
今週はまさしく別の世界のお話「アリス・イン・ワンダーランド」です。こういう作品はお手の物、ティム・バートン監督とジョニデのコラボレーション(?)となっています。

子供のころ妙な夢に悩まされていたアリスですが、今は19歳の立派なお嬢様(ミア・ワシコウスカ)となりました。しかし女性がはっきりとモノを言えない時代にアリスは退屈気味。そんなある日、洋服を着たウサギを追いかけていたら木の株の脇にあった大きな穴にすっぽりと入ってしまいました。一体何が起こったのか?身体が伸び縮みしたり、変な動物や双子が現れたり、なんだか変なところへやってきたアリス。しかもおかしなことに誰もが「あのアリス?」と話しかけてくるのです。突然姿を消すしゃべるネコ、チェシャ猫に導かれてマッドハッター(ジョニデ)の家に到着したアリス。彼から今このワールドは赤の女王・イラスベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に支配されて暗黒時代とのこと。自分たちの真の王は白の女王・ミラーナ(アン・ハサウェイ)で、そうなれば平和な日々が戻ってくると聞いたアリスは、みんなのために自分が救世主となって、赤の女王軍団と戦うことになるのですが…。

お分かりの通り、お話のベースは皆さんご存知の「不思議の国のアリス」です。それをティム・バートン風に味をつけ、最後のデコレーションはジョニデという作品になっています。3Dで見たのですが、3Dの威力が発揮されるのはアリスが別の世界、ワンダーランドにやってきてから。それはそれは今まで見たことがない<ワールド>が目の前に広がって、自分もアリスといっしょに冒険できます。なんたって想像の世界ですから色も形も既存のものにとらわれていなくて、本当に楽しいです。それぞれの衣装やメイクもバートン色満載!彼の頭のどこにこのような奇想天外のアイディアが詰まっているのでしょうか??

この作品、ディズニーのものですが、同じディズニーでもアニメの作品とは作風が全く違います。それぞれどちらもよさがあり、面白いのですが、やっぱり大人にはちょっと毒があるバートン色のアリスがお勧めかも。アニメを見直して、劇場に行くのもいいと思います。もちろんその逆も大丈夫!どんな解釈も出来る原作に拍手!ってところでしょうか。

小池由起


映画『アリス・イン・ワンダーランド』公式HP
http://www.disney.co.jp/movies/alice/
2010年4月17日(土)より全国ロードショー

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