ワンショット劇場

パブリック•エネミーズ

2009/12/25

さあ、今年もあとわずか。今年の新作紹介は今回でラストになります。で、ラストにふさわしい大作、「パブリック・ エネミーズ」を紹介します。宣伝のために主役のジョニー・デップも2年半ぶりに来日しましたよね。

1930年代アメリカ。大恐慌後で経済が不安定だったこの時期に、世間を騒がせていた一人の男がいました。銀行強盗ジョン・デリンジャー(デップ)。彼が盗むのは銀行のお金だけ。人も傷つけず、手口がスマートなので、民衆は彼を英雄のように扱っていました。塀の中の仲間を脱獄させるのもお手の物。そんな彼が唯一こころを許したのは、クラブで働くビリー(マリオン・コティヤール)でした。一方警察は、というかFBIの前身も強盗という反社会的な行動をとっているにもかかわらず、世間から人気があるデリンジャーのことをなんとか捉えようと、腕利きの捜査官バーヴィス(クリスチャン・ベール)を抜擢し、一味の一掃を目指します。追うバーヴィス、追われるデリンジャー、その結末やいかに!

デリンジャーは実在の人物だったということですが、デップの演じたデリンジャーは、本当にかっこいいです。“水も滴るいい男”という言い回しがぴったり!イケメンなんて言葉が軽く思えるほど美しいのですよ。まあ、この時期を舞台にしたハリウッド作品では髪をオールバックにし、三つ揃いのスーツに身を包んだ男が次々と登場し目の保養になるんですよ。「アンタッチャブル」とか「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」とかね。でも今回はそれ以上ですよ!そういえばディプが普通の人(普通じゃないか…)を演じるのは久しぶりですよね。妙な海賊とか、殺人床屋さんとか、チョコレート工場主とか。だから余計かっこよく見えるのかもしれませんけど。ジョニデ(極東の地でこう呼ばれているのは彼は知っているらしい…)に「趣味は映画、野球、ウイスキー、そして君だ」なんていわれたらたとえ火の中、水の中、警察に見張られていようと、電話が盗聴されていようと彼のためになにかしようと思いますよね〜、皆さん!

今年最後、見目麗しいジョニデの作品で楽しみませんか?ちょっと長めですが、それでけいい男を眺められるということで……。

小池由起


映画『パブリック•エネミーズ』公式HP
http://www.public-enemy1.com/

2009年12月12日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開

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