
『ミッドナイト・イン・パリ』(公開中)
2012/06/13
タイムマシンに乗っていつの時代にでも行くことができるとすれば、あなたはどの時代のどこに行きたいですか?こういう質問の答えを想像しているだけで、なんだかわくわくしますよね。そんなわくわく感満載の作品を紹介します。ウディ・アレンが脚本と監督を務める『ミッドナイト・イン・パリ』です。
アメリカで映画の脚本を担当しているギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者イネズ(レイチェル・アダムス)と彼女の両親と共にパリにやってきます。パリの持つなんともいえない魅力に胸がドキドキしているギルとは対照的に典型的なアメリカ西海岸チックなイネズと両親はあまりパリのことが好きじゃない感じ。ワインの試飲会終了後、イネズと別行動をとったギルは、パリで道に迷ってしまいます。そんな彼の前にプジョーのクラシックカーが止まります。中ではゴキゲンな様子でシャンパンを飲みあっているご一行が。彼らの誘いに乗ってパーティーに参加したギルは自分の目を疑います。そこにいたのはアーネスト・ヘミングウエイやスコット・フィッツジェラルドだったのです。ギルは2010年から1920年にタイムスリップしたのですが。
お話が進むにつれ「次には誰が出てくるんだろう!」と期待してスクリーンを見つめてしまいます。1920年代というパリで様々な芸術家が活躍した時代をアレンらしくユーモアたっぷりに描いていく作品が面白くないわけがありません!劇場は大笑いに包まれ、観客も当時のパリの雰囲気を楽しんでいる様子でした。あえてアメリカ人のダサさを前面に出して、パリの魅力を引き出すという手法でこれもおかしさ満点!様々なパリの名所が出てきてそれだけでも楽しくなります。
世界中の人々を魅了するパリの街、光に映し出される歴史的な建物、そしてエッフェル塔。こういう作品のロケが出来る、つまり1920年代にいきなり場面が展開してもなんとかなるという街は世界中探してもパリだけでしょうね。ワインやシャンパンと共にゆっくり味わってください。可能ならパリ通の友人と行くと楽しさ倍増間違いましです。