ワンショット劇場

ジュリー&ジュリア

2010/01/15

皆様、明けましておめでとうございます。
お正月はいかがお過ごしでしたか?御節やお餅、いっぱい食べましたか?
2010年の1本目は、これまたおいしそうな作品「ジュリー&ジュリア」です。

外交官夫人として第二次大戦後のパリにやってきたジュリア(メリル・ストリープ)は好奇心旺盛な大柄のアメリカ人。何かに挑戦しようとし、夫のポール(スタンリー・トウッチ)に相談すると、一番好きなことがいいよというアドバイスをもらいます。食べることが大好きだったジュリアはフランス料理を習うことに。そのころのアメリカにはフランス料理のような複雑な料理はなかったので、ジュリアは料理の腕が上がるにつれ、このおいしい料理を祖国アメリカに紹介しようとレシピの原稿を書き始め、本にしようとします。

行動を起こしてから8年後、ジュリアの254ものレシピ本は出版され、ベストセラーとなったのです。

それからおよそ50年後。911直後のNYで自分自身を見失い、惰性で日々を過ごしていたジュリー(エイミー・アダムズ)は料理上手をいかして自分の人生をリセットしようとします。編集者である夫のエリック(クリス・メッシーナ)の助言もあり、ジュリーは子供のころから好きだったジュリアのレシピを1年で作り、その過程をブログで紹介することに。ジュリーはジュリアに近づくことが出来るのでしょうか?

料理が第2の主役とも言える作品なのでとにかくおいしそうなものばかり!エリックもポールも本当に幸せそうにパートナーが作成した作品を食べています。こっちまで楽しくなりそうな笑顔も添えて。家に帰ってくるなり「今晩は何?」と聞くのもいいですよね。ジュリアが最初にフランスで食べるのは、舌平目のムニエル。私も幼少のみぎり、パリで初めて食べたフランス料理はそれでした。子供ながらに「これは今まで食べてきたものと全く違う!」と思ったことを思い出しました。アメリカ人は味オンチなどとよく言いますが、それはおいしいものがなかったからでしょう、きっと。だってジュリアはアメリカ人でもおいしいものを味わうことが出来る舌を持ち合わせていたのですから。

ジュリーは決して贅沢とはいえない小さな台所で大奮闘しながら料理を作っています。そのかわいらしさといったら。本当に応援したくなるほどほほえましいです。狭くても友人を呼んで料理を振舞う。これって楽しいですよね。料理好きでなくてもこの作品を見たら台所に立ちたくなると思います。男性でもね。そうそう、ジュリーの友人の中に“クロエ"がいました、何のことって?見てのお楽しみ。いつも窓のない部屋でしかめっ面をしているクロエですが、この作品では、おいしいものを食べて満面の笑顔でしたよ!!


小池由起


映画「ジュリー&ジュリア」公式HP 
http://www.julie-julia.jp/

全国公開中

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