
NINE
2010/04/02
いや~、もう4月ですね。春爛漫、花咲き乱れ、桜吹雪って感じ(どんな感じ?)ですね。そんな言葉がぴったりの作品を紹介します。「NINE」。女優陣が大変なことになっています。
イタリアの名監督グイド(ダニエル・デイ=ルイス)は新作の記者会見が迫っているのにアイディアが全く出ません。脚本も真っ白。そんな現実から逃避するため、グイドはとあるリゾートに身を隠します。理解者である妻のルイザ(マリオン・コティアール)に助けを求める電話をしたと思ったら、ご丁寧に愛人のカルラ(小便娘ことペネロペ・クルス)にもラブコール。そこまでしても全くアイディアがでないグイドは旧知の衣装係リリー(ジュディ・リンチ)や思い出の中のマンマ(ソフィア・ローレン)と子供のころ強烈な印象を受けた娼婦サラギーナ(ファーギー)まで登場させますがこれも空振り。焦るグイドでしたがファッション誌編集者ステファニー(ケイト・ハドソン)がモーションをかけてくるとつい調子に乗ってしまいます。そしていよいよグイドのミューズ、クラウディア(元妻)のカメラテストの日が迫ってくるのですが。
はあ~。書いているだけでも息切れしそうです。上記7名の美人たちが登場するだけではなく、歌って踊るんですよ、みなさん。歌の内容はグイドの妄想だったり、それぞれの心情だったりするのですが全部、とてつもなく豪華でとてつもなくかっこいいんですよ。中でもすごいのが小便娘のダンス!ここまでやるかの大サービスで女性でもノックダウンさせられるほどです。あまりのことに口が開いてしまいました。ちょっと頭の弱い愛人やらせりゃ世界一ですな、彼女は。そしてケイト・ハドソンの「シネマ・イタリアーノ」も圧巻です。イケメンがずらりそろって、その中ではじけまくるケイト。光るスパンコールに振りかけられるシャンパン!いや~おなかいっぱいです、ホントに。
もちろん、ダニエルも踊って歌います。まあ女性陣のパワーには負けますが、細いタイがばっちりきまってかっこよかったです。たしかイギリス人だと思いましたが、スクリーンの中ではどこから見てもイタリア人。女たらしの伊達男が板についていました。
元妻と小便娘が競演するなんて楽屋は大丈夫なのだろうか、なんて妙な心配をしてしまいましたが、そんなことはさておき、ぜひご覧ください!きっと好みの女性がいるはずですよ。どの役でもやっていいといわれたらどうしようかな~なんて、グイドと同様、妄想してしまいますよ、きっと。
小池由起
映画『NINE』公式HP http://nine-9.jp/
2010年3月19日 丸の内ピカデリー1ほか 全国ロードショー